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グリーンポプリのなりたち03 肺がんの克服

父 肺がんを患う

父は≪肺がん≫を患いました。しかも性質の悪いがんだったためお医者さんからも見放され、手術、放射線、抗がん剤といった3大治療を行なうことができませんでした。父はこのことを”運が良かった”と後述しています。

自分自身で治すことを決意

そうでなくても父は昔から虚弱で、薬による副作用やアレルギーなどに悩まされ続けていたため、病院治療に対して強い抵抗感を持っていました。自然医学系の団体にも所属していました。玄米菜食も行っていました。選択肢は一つしかありませんでした。「自分自身で治そう。」と決意したのです。

闘病にあたってもっとも重要なことは情報集めと勉強

父は「闘病に当たってもっとも重要なことは、できる限りの情報を集めることと、勉強をすることだ!」と言っていました。まずは民間療法・自然医学系の団体に入って、情報の収集を行いました。そうすると様々な形でがんを克服された方が沢山いて、「自分にもできる!」と自信になったそうです。克服された方のお話を聞くのはとても大切で多いに力になります。

本質を捉えた治病方針(治病求本)

また自ら中国医学など様々な勉強を行い、自らの治療の方針を固めました。治療の方向性は中国医学にならい「治病求本」といって、病気の本質を見つめて正すこととしました。≪がん≫の場合であれば≪腫瘍≫というのは海面上に表れた氷山の一角に過ぎず≪がん≫の本質を捉えたものではない、海面下にはもっともっと大きな本質的な部分が隠れているはずだと考えたのです。つまり≪腫瘍≫というミクロの部分に着目するのではなく、それを産み出した土壌(体質)とは何か?を考えて本質的な対策を行おうと考えたのです。では≪がん≫を産み出した土壌とは何なのでしょうか?それは≪老化≫です。

老化対策こそが本質

食の歪みと腸内環境の改善

腸内腐敗

「老化と向き合うために基礎となるのは、よりよい腸内環境を築くことだ」と考えました。父は特に便秘に苦しまされてきた体質で、腸に関しては色々と勉強をしていました。当時の東洋医学・自然医学系の人たちの間では千島学説=腸造血説が広く知られており、≪腸は血液の元≫が通説になっていました。おそらく父もそれを踏襲したのだと思います。

実際、腸内で悪玉菌が蔓延り環境が悪化すると、腸内腐敗毒が生まれます。その毒素は血液に吸収され血液をを汚し(ドロドロ血液)、血液の運行に滞り(お血)をうみます。毒素は血管壁をも傷つけ血管の老化(動脈硬化やゴースト血管)の遠因となります。血液浄化のために肝臓は解毒に働き・腎臓も浄血に苦闘することとなります。栄養吸収力も低下し、免疫力も低下します。このような体質こそ病気を産み出した本質なのではないか?と考えたのです。父はまず最初に便秘の解消と宿便出しに取り組みました。

血行促進と温熱

血液が全身の細胞を潤す

老化の原因を突き詰めると、血液循環に行き当たります。血液は全身の細胞に酸素や栄養、免疫細胞、ホルモンなどを送り届けていると同時に、二酸化炭素や老廃物を排出している潤滑油だからです。冷えや血行不良は老化へとつながるでしょう。父はがんと冷えとの関係性を誰よりも痛感していました。「冷えこそがんへの入り口なのではないか?」と考えていたのです。

また父の生まれ故郷である鹿児島は温泉療法が盛んな地でしたし、民間療法・自然療法の団体で様々な方々とお話をしていると、必ずと言ってよいほど玉川温泉の岩盤浴や温泉療法のお話も出てきたということで、温めることの重要性は間違いないと考えました。

父はある治療院(かなり昔に閉院)を訪ね、そこで温熱療法と出会いました。遠赤外線サウナのようなものに入り、バケツをひっくり返したような量の汗をかいたり(本人談です?本当にバケツ?一体どれくらいの量なんだ?かなり話を盛っているかもしれません。)、温灸をやったそうです。

その後、家でも温められるように、遠赤外線ドームサウナや温熱マットを採り入れました。その後40年以上にわたって、温めることの良さは息子である私にまで引き継がれました。

体の歪み

父は数度にわたり交通事故を経験しています。交通事故は最たるものとして、猫背や側弯症など脊椎(体)の歪みも病気に大きく関係していると考えました。猫背や骨盤の歪みなどいわゆる骨格の歪みは、筋肉の凝りを伴っています。凝った部分は血液もリンパも流れが滞っています。神経の圧迫もあります。体の歪みは、血流や内臓にまで影響を与えます。体の歪みも解消しなくてはなりません。

心と自律神経と病気

 最後に私が注目したいのは、父が病気と心や自律神経とのかかわりについて踏み込んでいたことです。当時の世の中(1980年代)ではがんと心や自律神経とのかかわりなど、あまり言及されていませんでした。そのような時代の中で父は「心の乱れが自律神経を乱しそれが病気に影響している」と考えていたようです。そして父が残した文章からは自らの「欲」というものに対して格闘していたことが読み取れるのです。父は『≪生きていること自体に感謝する生活≫こそがん予防・克服の根本であると思わずにいられません。』と述べていました。

当時の私には父の気持ちなど知る由もありませんでしたが、今になって考えますとあの時色々と葛藤しているようにみえていた父の背中は、「自分の心や性格、生き方などと格闘していたのかな?」と当時の気持ちを想像して感傷的になるのです。以下のフレーズは父が記した文章ですが「父が自分自身に言い聞かせていた言葉なのではないかな?」と思います。

父ののこした言葉

父はがんを克服 総合的なハーモニーがよかったのでは

このようにして父は自力でがんを克服しました。後から考えて「父のここが良かったな」と思うのは、治病にあたって自ら情報を集めて勉強を行った上でその方法をまとめあげ体系化して、その方針に基づき総合的に対策を行ったことだと思います。例えば健康食品に限っても世の中には「がんに効く」などといわれる健康食品もありましたが、それだけを飲むのではなく総合的なハーモニーを考えて独自に組み立てて飲んでいました。それだけではなく、温めを行い、マラソンの会に入会して運動を始めたり、総合的なシステムが父にフィットしたのではないかと思っています。