• グリーンポプリ株式会社の公式ホームページです

健康食品の形状と賦形剤

 健康食品の形状は粉末、顆粒、粒(錠剤)、ハードカプセル、ソフトカプセル、液体などのタイプがあります。健康食品は粉末や液体を元に、それぞれの形状へ加工されることとなります。その際に賦形剤、流動化剤、結合剤、コーティング剤、潤沢剤、乳化剤、被包剤など様々な混ぜものが入ります。そのため錠剤となると、かなりの部分がこの混ぜ物で薄められてしまいます。

 実際にウコンが飲みたかったのに、ウコンは20%程度しか含有していなかったとしたらどうでしょう。ちょっと騙されたような気がしませんか。でも実際にはウコンを何%含有などとはパッケージにもホームページにも記載されていないので、購入される側からはわからないのです。ここがとても大きな問題だと思います。健康食品の製造工程を知ることで、上手に健康食品を選ぶことが可能になると思います。

ウコンの健康食品を例に

 例えば仮に下記のようなウコンの健康食品があったとします。(実在の商品ではありません)

  • ウコンAは純粉末タイプで2000円 【原材料】ウコン
  • ウコンBは錠剤タイプで1000円 【原材料】デキストリン、乳糖、ウコン、ショ糖エステル、セラック

 一見するとウコンBのほうがお得に感じますがそうではありません。原材料表示を見てみましょう。ウコンAの原材料はウコンだけですから、100%純粉末だということがわかります。一方でウコンBの方は5つの原材料名が記載されています。原材料表示は含有量順に記載するルールがありますので、デキストリンが最も多く含有されていることがわかります。そして次にウコンよりも乳糖のほうが多く含まれていることがわかります。セラックはコーティング剤でありますからさほどの量を使用しません。ショ糖エステルもさほどの量を使用しませんから、大方デキストリンと乳糖とウコンの3つが主要な原材料だと考えられます。これらを平等に割ると、デキストリン、乳糖、ウコンのそれぞれが30%ということになりますが、錠剤の場合50%以上を賦形剤が占めるのが通常なので、デキストリンと乳糖で50%以上を占めているだろうことが容易に想像できます。結果的に「ウコンの含有量は20%程度かな」というような推測を私はすぐにしてしまいます。

ウコン20%で1000円は高い

となるとウコンを20%しか含有していないのに、1000円は高すぎるということになります。ただこの方法でゆくと、ウコンの含有量は10%でも製造することができます。ウコンの含有量が10%であれば、錠剤タイプで500円という場合もあるのです。しかもその含有量は表示されていないわけなので、購入する立場からするとわかりません。

健康食品を30年以上作っていますが

 弊社は健康食品を30年以上製造販売して参りましたが、お客様から「これまで健康食品なんて良かった試しがなかった。」なんて声を耳にします。一般的に「健康食品ってこのような感じで眉唾ものと思われているんだろうな。」なんて感じて、他社製品であってもショックです。私がとても良いと思って携わってきたものがこのように思われているなんて。でも上記のような健康食品が平然と販売されているので、そう思われても仕方がないですよね。私はそんな商品を作るくらいだったら、この仕事辞めるな。